部下に仕事の指示を出しても正しく伝わっていなくていつも手直しばかり……
言われた通りやっているのに、なぜか怒られてしまう
家族と話しているときに、何も聞いていないと言われてしまう。
仕事中の上司や部下との会話、家族とのプライベートの会話。
さまざまな場面で自分の思いを伝える機会はありますがその思いは正しく伝わっていますか?
いろいろな伝え方の本が発売されていますが、話し方のスキルをいくら学んでも相手に自分の思いが伝わらなければ技術だけを身につけても相手の行動を変えるような使え方はできません。
今回は『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』から自分の思いがどうすれば相手に伝わるか紹介していきます。
この記事を読み終わるころには、相手へ自分の思いを正しく伝わるための方法が理解できるはずです。
伝え方がうまい人になるには「 自分の性格を切り離して伝える」
私は営業調達業務でお客さんとの交渉や仕入先との価格交渉など会話をする機会は多くありますが、決して社交的なタイプではなく内向的な性格です。
しかし、著者は仕事に恥ずかしさを持ち込んではいけない。性格と仕事は切り離せ。と言われています。
内向的だから営業には向いていないと考えがちですが、どんな仕事でも性格的に向いていないということはなくその職種に適した考え方や行動を取ることが大切になります。
性格を切り離して考えるには、別人格になりきることが必要です。
自分がイメージする「伝え方がうまい人」をマネしてみるのがおすすめですね。
伝え方が上手い人をみて、はじめのうちは自分はあんなに明るく話せないとか自分から声をかけられないと思ってしまいがちですよね。
でも、普段は自分から話すタイプでない人でも、お客さんの前などでは饒舌にコミュニケーションを取れる人もいます。
自分の性格ではできない。と考えるのではなく人と話すときは別人格になりきり話すと自分の思いをしっかりと伝えることができますよ。
慣れないうちは大変ですが、TPOに合わせて理想的な自分を演じるイメージですね。
伝え方が上手い人がやっている伝え方 7つの構造
伝わる構造は7階構造になっていると著者は言われています。
下記の1〜7階の構造を達成していくことで相手に伝わる話をすることができるようになります。
1階 ゴール設定 何のために
相手に自分の思いが伝わるのは、何のために自分の気持ちを伝えるのかという目的をはっきりさせることが大切です。
何を伝えたいのか自分でもしっかり理解していないことは相手に伝わることはありません。
話をする前に自分自身がどんな話し方をして、どんな結論にもっていきたいか事前に決めておくことが大切ですね。
2階 納得感(理解、腑に落ちる)
伝わる話は相手が話をしっかり理解し腹落ちすることが重要です。
著者も仕事中に言った言わないのトラブルになることがありますが、話した本人は相手に話したのだから当然理解してくれているものと考えがちです。
でも、自分が思っているほど相手は理解していないと考えるようにした方が余計なトラブルを避けることができます。
相手にしっかり理解してもらいたい話をするときは、手間でも同じことを繰り返したり伝えたり、相手に質問や疑問に思っていることはないか確認しながら話を進めると相手の理解度も確認できますね。
3階 相手ベース
どうすれば話が伝わるかと考えがちですが、伝えたかではなく、伝わったのかということを意識することで、自分は確かに話しました。という回答ではなく、相手に納得してもらえましたと堂々と言うことができるようになります。
上司、部下に話しました。だと、あとからそういう認識はなかったなどと言われてしまい関係が悪くなることもあります。
話して終わりにするのではなく、相手がしっかり理解して動いてくれているかまでしっかりフォローするようにしましょう。
4階 見える化
相手に正しく伝わったか確認するには、お互いの認識が同じか確かめる必要があります。
口頭だけだと認識が違うことに気づきにくいため、ホワイトボードや書面などに書いてイメージを共有すると後戻りなく進めることができます。
5階 聞く力
相手に正しく伝わるには、自分だけが話すのではなく相手にも自分の思いを話してもらいお互いが話を聞くことが大切です。
言葉のキャッチボールを繰り返すことで相手とのズレを修正していき同じ方向を向くことができます。
6階 親近感
相手に自分の言ったことを腹落ちしてもらうには、信頼感が大切です。
相手のことをあまり良く思っていないとたとえ正論を言っていたとしてもどこか納得できず自発的に行動したいという気持ちは湧いてこないものです。
自分の嫌いな上司から指示をされても仕方なく作業はしても効率も上がらず思ったような成果を上げることができませんよね……
7階 信頼感
正しく伝わるにはお互いの信頼関係が大切です。
日頃からコニュニケーションを重ね、良好な関係づくりをしておくことが誤解なく話が伝わるための大切な土台になります。
毎日、一言二言でもいいので仕事以外の会話もするようにすると自然と信頼感が上がっていきますよ。
伝え方が上手い人がやっている話し方|まとめ
上手い伝え方という考えは自分本位になってしまい、どんなに工夫しても相手が正しく受け入れる準備ができていないと伝えることはできません。
「伝える」ではなく「伝わる」ようにするには、相手がどのような状況か相手の立場から考えるようにすることで自分の思いを相手も理解してくれ上手く伝わるようになります。
伝えるためのテクニックではなく、伝える相手のことを第一に考えるだけでも仕事やプライベートでの会話のすれ違いが減ります。
自分の思いが正しく伝わらないと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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