通勤通学で毎日使う車ですが、雨が降った後には雨染みがついてしまったり、花粉や黄砂で汚れてしまったりと屋外で使うものだからこそどんなに大切に乗っていても汚れてしまいます。
今回の記事では、車の汚れの種類別に対策方法を紹介していきます。
大切な愛車が深刻なダメージを受ける前に適切な対処をして、いつまでも艶のある車を維持していきましょう。
- 車の汚れにはどんな種類があるの?
- 汚れごとの最適な洗車方法を教えて欲しい
- いつまでも綺麗な状態を保つにはどうすればいい?
こんな悩みを解決します
車が汚れてしまう原因と種類

普段から車を使用していると洗車をしたばかりなのに、車が汚れているなと感じることがあると思います。
車は様々な要因で汚れてしまいますが大きく分けると下記の汚れに分類されます。
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- 濡れた道路を走った際につく泥汚れ
- 花粉による汚れ
- 黄砂による汚れ
- 雨水による水染み汚れ
- 融雪剤による汚れ
- 鉄粉汚れ
- 鳥のフンの汚れ
- 窓ガラスの油膜汚れ
- ブレーキパッドによるホイールの汚れ
車の汚れ 種類別の原因と対策

濡れた道路を走った際につく泥汚れ
雨が降った後の濡れた路面を走ると泥や砂がボディに付着しますよね。
汚れたままにしておくと汚れが乾燥しボディに固着してしまします。
泥汚れを落とすには、初めに流水で先に泥や砂を落とすことがキズをつけずに車を洗うために大切になります。
たっぷりと水をかけてやることで乾燥していた泥汚れが浮き上がり、こびり付いた泥汚れを落としやすくすることができます。
泥汚れがひどい場合は、高圧洗浄機を使うと頑固な泥汚れも綺麗に落とすことが出来るのでおすすめです。
泥汚れを落とし切る前にシャンプー洗車をしてしまうと、ボディに残っている泥や砂がスポンジとボディの間で擦れてキズの原因になってしまう為、シャンプー前には流水でしっかりと泥を落とすことを心掛けましょう。
泥汚れを落とした後は、しっかり泡立てたシャンプーをスポンジを使って洗っていきます。
花粉による汚れ
3月頃から5月頃まで多いのがスギ花粉による花粉汚れになります。
花粉には、水分を含むとペクチンという粘着質の成分を分泌します。
『花粉がボディに付着⇒雨で濡れる⇒汚れが乾燥する』ということを繰り返すと酸性であるペクチンがボディに固着しシミの原因になってしまいます。
車にこびり付いた花粉汚れは粘着質の為、通常の洗車だけでは落とすことは難しく、スポンジで無理に擦るのはキズの原因になってしまう為やめましょう。
こびり付いた花粉を落とすには
ペクチンは熱に弱い特徴があるため50度以上のお湯をかけてやることで落としやすくすることが出来ます。
こびり付いてしまった花粉にはお湯が効果的ですが、毎回お湯を準備するのも手間がかかってしまいますので、花粉が付着してしまったらなるべく早めに洗車をして汚れを落とすようにしましょう。
花粉が付着してしまってもあまり時間が経っていなければ通常の洗車だけでも落とすことが可能です。
コーティングでボディを保護しておくことも花粉付着に効果的ですので忘れずに施工するようにしましょう。
kazoo
内容を花粉をそのまま放置してしまうと最悪削らないと落とせないシミになってしまうことがあるのでこまめに洗車することが大切になりますね。
黄砂による汚れ
黄砂汚れは3~5月頃に多く発生する汚れで、黄色い砂と書きますが、砂のようなサラサラしたものというよりは、水分を含むと粘土質の汚れになり車にこびり付いてしまいます。
そのまま放置すると車に固着してしまい簡単に落とすことができなくなってしまいます。
付着した黄砂汚れは、細かな石を含んでいる場合もあるため、無理にこすり取ろうとするとキズの原因になってしまいます。
黄砂汚れを効果的に落とすには
黄砂汚れを落とすには、高圧洗浄機による洗車が効果的です。
シャンプーの泡でしっかり洗っていてもボディに付着した砂や石と一緒に擦ってしまう可能性もあるため、初めに水圧で固着した黄砂を落とすことで、不要なキズをつけることなく汚れを落とすことが出来ます。
車を運転しているとどうしても黄砂が付着してしまいますが、黄砂がついてしまったらなるべく早めに洗車をすることで車への固着を防ぎ、通常のシャンプー洗車だけでも簡単に落とすことが出来ます。
洗車後はコーティング剤で塗装面を保護することで、次の洗車までの犠牲皮膜を作ることができ、シミ汚れも防ぐことが出来るため
コーティング剤を塗るようにしましょう。
鳥のフンの汚れ
車の運転中や駐車している間にいつの間にか鳥のフンが付着していることがあると思います。
鳥のフンには食べるものによって酸性やアルカリ性の成分が含まれている為、長時間放置してしまうと洗車だけでは落とせないシミが出来てしまう可能性があります。
鳥のフンの汚れがついてしまったら、次の方法でなるべく早めに取り除いてあげましょう。
乾燥していないつきたてのフンの落とし方
水を使用できる場合は、フンに水をかけるだけで綺麗に落とすことが出来ます。
出先などで水が使えない場合もあると思いますがティッシュでゴシゴシと擦るのはキズの原因にもなってしまう為やめましょう。
鳥のフンには鳥が食べた、虫や木の実、石などが含まれいる場合もあり、擦り取ってしまうと綺麗にするつもりが逆にキズをつけてしまいます。
kazoo
水が使えない場合は擦るのではなく、何度かに分け、包むように取るように取るとキズの発生も最小限に抑えることができますよ。
乾燥してしまったフンを取り除く場合
乾燥してしまい、車に固着してしまったフンを落とすには、水分をしっかりつけフンをふやかしてから取る必要があります。
ティッシュに水を含ませ、フンの上に5分ほど置いておくと柔らかくなり簡単に落とすことができます。
高速道路や夜道を走行した際に虫に接触して、車に付着することがありますがその場合も、濡れたティッシュで柔らかくしてから拭き取ると綺麗に落とすことが出来ます。
鳥のフンのシミ対策として洗車後にコーティングをしておくことで、シミになりにくくなる為忘れずにやりましょう。
鳥のフンに悩まされている方は、次に車を購入する際には車の色もフンをされにくい色にすることを検討されてみるのも良いかと思います。
イギリス・ハルフォード社による「ボディカラーによって鳥の糞害を被る確率」という調査によると
1位 赤色
2位 青色
となっており、目立ちやすい色がフンの被害にあいやすい傾向にあるようです。
kazoo
確かにあまり白い車に鳥のフンがついているのは見たことがない気がしますよね。
融雪剤による汚れ
冬は雪解け水や凍った路面を溶かすための融雪剤で汚れやすい季節になっています。
融雪剤の主な成分は、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどとなっており、雪を溶かしたり、凍結を防止したりする為、安全に冬道を走るのになくてはならないものです。
でも、車にとって融雪剤はサビの原因となるため、車を使った後はなるべく早く汚れを落とす必要があります。
融雪剤は特に足周りにつきやすい為、高圧洗浄機でボディ下部やホイール、タイヤを通常よりも念入りに流してやることでサビの発生を防止することが出来ます。
夏に海の近くを走った際にも、融雪剤と同様に潮風によるサビ発生の危険がありますので、早めに洗ってあげるようにしましょう。
末永く一台の車と付き合っていくためには、足周りのサビは大敵です。
もう充分流したと思う位流してやるのがちょうど良いです。
鉄粉汚れ
鉄粉は空気中を浮遊しており、屋外を走ることで車に付着していきます。車についたままにしておくと水分と混ざり合い少しづつ酸化していきます。
黒などの濃色車の場合は鉄粉はあまり目立たない為、鉄粉の付着に気づかずサビが進行してから気づくということもあるため、サビを発生させないよう定期的に鉄粉を除去することが大切になります。
鉄粉除去の方法についてはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
雨水による水染み汚れ

ホコリや花粉などがついた状態で雨が降り水滴が蒸発すると、雨で流れ出たグリスやワックス、コーティング剤と混ざり合い、白っぽい筋のような汚れがつくことがあります。
頑固な水アカはシャンプー洗車だけでは落とすことが出来ない為、専用の水アカクリーナーを使用して取るようにしましょう。
水アカ取りについては以下の記事も参考にしてみて下さい。
雨が降ったあと、すぐに天気が良くなった時は雨水がレンズの役割をし、太陽光で塗装面が温められ、シミになってしまいます(イオンデポジット)。
汚れをそのまま放置すると、ひどい場合は塗装面が陥没してしまい(ウォータースポット)、研磨しないと取ることができなくなってしまいます。
太陽光や紫外線による劣化
同じ車を長期間使用しているとボディは日々の洗車などで手入れをしていてもヘッドライトの黄ばみや曇りが気になってきたり、モール部などのゴム部分が白っぽく変色してきてしまいます。
日ごろから屋根のないところへ車を停めるのが多いと太陽光による熱や紫外線の影響で徐々に車は劣化してしまいます。
対策としてはなるべく、日光の当たらない場所に車を停めたり、カバーを掛けるのが効果的ですが難しい場合は、定期的にヘッドランプを磨いたりコーティングをして劣化を遅らせることが大切です。
ゴムモールの白化も専用のケミカルを使用することで艶を復活させることが出来ますので、以前よりも艶がなくなってきたなと感じたら使用を検討してみて下さい。
ヘッドライトの黄ばみ取りはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
油膜汚れ
夜間の運転時、対向車のライトが当たると窓ガラスがギラギラして見えにくくはありませんか?
油膜がついてしまうと視界が悪くなったり、ワイパーにも油膜がついてしまい何度綺麗にしてもなかなか取れなくなってしまいます。
油膜は雨が降った後などに、水分とワックスやグリス、コーティング剤が溶け出し混ざり合ったものです。
濡らしたタオルで拭くだけでは油膜を塗り広げるだけになってしまいますので、以下の方法で綺麗にしましょう。
軽い油膜はウーロン茶で綺麗にしよう
ウーロン茶をウエスにつけて窓ガラスを拭くと、軽めの油膜を落とすことが出来ます。
ウーロン茶には脂を分解する成分が含まれている為、効率よく拭き取ることが出来ます。
目立つ油膜には食器用洗剤を使おう
ウーロン茶でも取れない油膜には、食器を洗うのと同じ要領で洗剤を使用し窓ガラスを洗ってください。
ある程度の油膜は食器用洗剤で綺麗に落とすことが出来ます。
それでも落とし切れない頑固な油膜には窓ガラス用のクリーナーを使って落とそう
上記の方法でも落せない頑固な油膜には専用のガラスクリーナーを使ってみましょう。
油膜を綺麗に取った後には窓ガラス用のコーティングをすることで、油膜がつきにくくなり、撥水効果も加えることができますので、雨天時でも良好な視界で運転することが出来ます。
ホイール汚れ
ホイールも汚れが溜まりやすい部位で、天気の良い日だけ車を使っていてもブレーキダストというブレーキパットが削れたカスがホイールに付着し黒っぽい汚れがついてしまいます。
ホイールについた汚れはシャンプー洗車だけでは簡単に落とすことが出来ない為、ホイールやブレーキダストを落とすことに特化した洗剤で洗う必要があります。
ホイールの汚れを落とした後は、ホイールもコーティングしておくことで、ブレーキダストがついても何もつけていないときよりも汚れを落としやすくすることができる為、ボディだけではなくホイールもコーティングしておくと良いです。
車の汚れ 種類と原因のまとめ

車は屋外で使用している為シャッター付きの車庫に入れたり、カバーを掛けていない限り、ホコリや雨などで汚れてしまいます。
汚れに対する正しい洗車方法と、汚れ対策のコーティングを行うことで、キズを防ぎ、汚れのつきにくい車になります。
様々な車の汚れがありますが、まずは汚れを溜め込まないということを意識して楽しい洗車ライフを送りましょう。
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