年に数回しか雪が降らないのにスタッドレスタイヤを購入するのはもったいないな
オールシーズンタイヤが気になっているけどメリット・デメリットが知りたい
オールシーズンタイヤの寿命ってどれくらい?
欧米では一般的なオールシーズンタイヤですが、日本の市場ではこれまであまり注目されてはいませんでした。
年に2回スタッドレスタイヤとサマータイヤに交換している人も多いと思いますが、交換時期になるとどこのショップも混んでしまい手間もお金もかかってしまいますよね。
オールシーズンタイヤは季節ごとにタイヤを交換する必要がありません。
本記事では季節に関係なく使えるオールシーズンタイヤについて解説していきます。
オールシーズンタイヤの寿命ってどれくらい?適切な交換時期は?
法律で決められているタイヤの寿命は残り溝の深さ1.6mmまでと決められています。
タイヤを交換せずに使っていたり偏摩耗したまま使っていると、スリップサインというマークが出てきます。スリップサインが出てしまったタイヤは法律上使うことができません。
もちろん車検も通らず、そのまま使ってしまうと整備不良のため交通違反になってしまいます。
目安としてオールシーズンタイヤの寿命は使用開始から3~5年か走行距離が30,000km~50,000kmです。
車に乗る頻度が少ない場合は年数が経っていても走行距離が短いというときもあると思います。
あまり走っていない場合でもタイヤのゴムは少しづつ空気や紫外線の影響で硬化してきます。
硬化したタイヤはグリップ力が低下しブレーキの効きも悪くなっていきます。
使っていないタイヤでも5年を目安に交換するようにしましょう。
オールシーズンタイヤの寿命を伸ばすコツ
正しい使い方で使用すれば年数で5年ほど使えるオールシーズンタイヤですが定期的なメンテナンスを怠るとタイヤの寿命が短くなってしまいます。
オールシーズンタイヤに限らず、サマータイヤ、スタッドレスタイヤでも効果があるので定期的にタイヤのメンテナンスもやっていきましょう。
定期的にタイヤの空気圧が適正か確認する
タイヤの空気は乗っていなくても少しづつ漏れていきます。
JATMAの調査によると乗用車用のタイヤの空気は1ヶ月で5%ほど低下していきます。
空気圧が減ってしまうとタイヤの偏摩耗に繋がりタイヤの寿命が短くなってしまいます。
月に1度は空気圧をチェックし適正な空気圧を維持するのがタイヤの寿命を伸ばすのに効果的です。
タイヤローテーションを定期的に行う
4本あるタイヤも前輪と後輪では減りの速さが違います。
前輪はハンドル操作もあるため後輪に比べ消耗が早くなります。
年に1回前後タイヤをローテーションすることで摩耗を均一にし、タイヤの寿命までしっかり使い切ることができますよ。
オールシーズンタイヤの特徴・メリット
オールシーズンタイヤの一番特徴は、雪道でも走行できるという点です。
ほとんどのオールシーズンタイヤには「M+S」(Mud”(泥)と“Snow”(雪))の表記のあるものや「スノーフレークマーク」という山の絵に雪の結晶のマークがついたものがあります。
出典:JAF
この表示があるオールシーズンタイヤは高速道路などで冬タイヤ規制をされている道路でも走行することができます。
冬の雪道走行が可能なオールシーズンタイヤですが、雪の降らない春や夏でもそのまま使うことができます。
タイヤ交換で店が混んでいる時期にタイヤ交換をしなくていいのでだいぶ楽になるね。
スタッドレスタイヤは年中使ってもいいの?
スタッドレスタイヤを溝が減って雪道での効果がなくなったタイヤをそのまま使い続けている人もいますが以下のデメリットがあります。
- スタッドレスタイヤはサマータイヤよりも重量があり、燃費が悪くなります。
スタッドレスタイヤはサマータイヤよりも重いためサマータイヤと比べると燃費が悪くなってしまします。
極端な燃費の変化ではありませんが年間を通して使用しているとガソリン代にも影響してしまいますね。
- 雪道でのグリップ力を高めるためタイヤが柔らかく柔軟性があり転がり抵抗が高いです。
雪道で効果を発揮するスタッドレスタイヤですが、乾燥した路面では柔軟性の高さがあることにより路面への接地面積が増えてしまうため燃費の悪化に繋がってしまいます。
- 排水性が悪く雨天時に制動距離が伸びる
スタッドレスタイヤの排水性はあまり高くないため、雨天時の運転ではハイドロプレーニング現象も起こりやすくなってしまいます。
スタッドレスタイヤを夏も使うことはデメリットが多くありますが、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤよりも、硬いゴム質になっているため、スタッドレスタイヤを履き続けるよりも快適で安全に走行することができます。
オールシーズンタイヤはコスパで選ぶ
オールシーズンタイヤにすると以下の費用を抑えることができます。
- タイヤ購入が1種類で済む
- タイヤ交換費用が半分になる
- 使わないタイヤの保管場所や保管費用がかからない
サマータイヤとスタッドレスタイヤを履き替えながら使用している人は2種類のタイヤを定期的に買い替える必要がありますが、オールシーズンタイヤを使う場合は1種類のタイヤだけで済むのでタイヤ購入の費用を抑えることができます。
また、ディーラーやタイヤ専門店でタイヤ交換をしている場合は交換費用もローテーションのときだけで済みます。
サマータイヤとスタッドレスタイヤを使う場合は使っていない方のタイヤを保管するための場所を確保する必要がありますが、自宅に置く場所がないときは店に保管費用を払って預けなくてはいけません。
シーズンごとにタイヤ交換をする必要がないのは使える時間も増えるのでうれしいですね。
オールシーズンタイヤのデメリット
年中使えるタイヤということでメリットだけに思えるオールシーズンタイヤですが、サマータイヤ、スタッドレスタイヤと比較するとデメリットとなる点もあります。
購入した後に後悔しないためにもデメリットについても理解しておきましょう。
スタッドレスタイヤに比べスタッドレスタイヤの方が凍結路での性能が高い
雪道でも走れるオールシーズンタイヤですが、スタッドレスタイヤと比較すると制動距離は長くなってしまいます。
降雪路面ではスタッドレスタイヤに近い制動距離で止まることができますが、アイスバーンなどの凍結路面ではサマータイヤに近い制動距離になってしまいます。
雪道を走ることが多い場合はオールシーズンタイヤはおすすめできません。
制動距離のデータを表にまとめてみましょう。以下は、圧雪路と氷盤路での各タイヤの平均制動距離を示す表です。距離はメートル(m)単位で表記されています。
道路タイプ | スタッドレスタイヤ | オールシーズンタイヤ | ノーマルタイヤ |
---|---|---|---|
圧雪路 | 17.3 m | 22.7 m | 29.9 m |
氷盤路 | 78.5 m | 101.1 m | 105.4 m |
引用:JAF
サマータイヤの方がドライ路面、ウェット路面の性能が上回っている
雪道を走ることはできませんが、サマータイヤは7度以上の気温で最も性能を発揮します。
サマータイヤは燃費性能、静粛性、乗り心地など付加価値が付いているタイヤほど高価になっていきます。
オールシーズンタイヤは一年中履ける代わりにドライ路面での静粛性や燃費はサマータイヤに劣ってしまいます。
オールシーズンタイヤの選び方
オールシーズンタイヤを選ぶ際は、静粛性、燃費、寿命、降雪路面での性能を比較し選ぶことが大切です。
国内メーカーからもオールシーズンタイヤは発売されているため品質面でも安心して使うことができます。
住んでいる地域によってはオールシーズンタイヤを使わない方がいい場合もあります。
こちらの記事でオールシーズンタイヤを購入すると後悔する人について解説しているので合わせてチェックしてみてくださいね。
▶︎▶︎オールシーズンタイヤを買ったあとに後悔する人は?購入前に知りたいメリット・デメリット
海外製のタイヤでいいからコストを抑えたいという時はAUTOWAYで探すのがおすすめです。
店頭では扱っていないような海外の有名タイヤを低コストで購入することができます。
- GOOD YEAR(グッドイヤー)
- DAVANTI(ダバンディ)
- MINERVA(ミネルヴァ)
スリップが気になるからやっぱりタイヤは国産がいいという場合はタイヤフッドで探してみるのがおすすめです。
国産、海外どちらのオールシーズンタイヤも扱っており、購入後は家の近くに店舗に発送し取り付けできるため購入後のタイヤ交換の心配のありません。
- TOYOTIRE(トーヨー)
- YOKOHAMA(ヨコハマ)
- DUNLOP(ダンロップ)
- KUMHOTIRE(クムホ)
- GOODYEAR(グッドイヤー)
- MICHELIN(ミシュラン)
- Continental(コンチネンタル)
- PIRELLI(ピレリ)
人気 オールシーズンタイヤ 3選
TOYOタイヤ CELSIUS
CELSIUSはトーヨータイヤから発売されているはオールシーズンタイヤです。
降雪路面においてしっかり走れるスノー性能とドライ・ウエット性能を最大限に発揮する非対称パターンを採用。オールラウンドカテゴリーにふさわしいタイヤ性能を備えています。
出典:タイヤフッド
ダンロップ ALL SEASON MAXX AS1
超マルチコンパウンドを採用し、夏場のドライ路面やウェット路面、冬の降雪路面でもしっかりと止まることができます。
他のダンロップ製サマータイヤ以上の長寿命化を実現しておりコスパも高いタイヤです。
出典:タイヤフッド
ヨコハマタイヤ BluEarth-4S AW21
ヨコハマタイヤのオールシーズンタイヤはドライ路面での剛性を持たせながらも、雪道のグリップ力も独自のタイヤパターンにより高めることが出来ています。
出典:ブリヂストン公式
出典:タイヤフッド
主要なタイヤメーカーからもオールシーズンタイヤが発売されています。スタッドレスとどちらを使うのが良いのか自分の使用環境を考えながら決めてみてください。
オールシーズンタイヤを安く買う為には?
オールシーズンタイヤをお得に購入するには店舗で購入するよりもネットのECサイトで購入する方が安く買える場合がほとんどです。
同じタイヤでも人件費や店舗の維持費用もかからないため安く購入することができます。
国産タイヤなら
オールシーズンタイヤ寿命|まとめ
オールシーズンタイヤはあまり雪が降らない地域に住んでいてる人におすすめのタイヤです。
雪が降っても年に数回だけという場合はスタッドレスタイヤを購入する費用やタイヤ交換の費用を節約するためにもオールシーズンタイヤを使った方がコスパよく車に乗ることができます。
また、定期的に空気圧やタイヤローテーションをすることでタイヤの偏摩耗を防ぎ、タイヤの寿命を伸ばすことができます。
自動車の消耗品の中でタイヤは高額な部類に入ります。スタッドレスタイヤを使っているけど、雪道はほとんど走らないという人はオールシーズンタイヤに変えることで維持費を抑えることができるので検討してみてください。