雪道の運転になれていないから、冬の運転が不安……
冬場の運転はどんなことに注意したらいい?
滑って進めなくなったらどうしたらいいの?
著者は東北に30年以上住んでおり、毎年雪道や凍結した路面を走っています。
ある程度運転にはなれていましたが、通勤途中で同じ日に2度も坂道の途中で止まってしまい進もうにもタイヤが空回りして動けなくなってしまいました。
雪道に慣れている人でも凍結した路面では何があるか分かりませんね。
今回は路面が凍結している時にどんなことに気をつけて運転するといいか実体験をもとに紹介します。
- 雪道の運転で注意すること
- 雪道の路面はどうなっているのか
- 駐車していた車を動かせなくなったら
- 滑って坂を登れなくなった時どうすればいいか?
雪道の運転で注意すること
雪道の運転で意識すること、「急」のつく行動は厳禁です。
大通りの雪は溶けていて雪がないときと同じようなスピードで走れていても一本細い道に入ると轍や日陰には氷が残っていたり、影になる場所が凍結していることがよくあります。
ちょっとした油断がスリップ事故に繋がってしまうので、冬場は雪がなくても滑る可能性があるということを意識しなくても頭の中に置いておけるようにしましょう。
急アクセル、急ハンドル、急ブレーキは雪のないときはなんとかなっても雪の上では車の操作が効かなくなってしまうこともあります。
よく言われることですが、3つの急は雪道ではしないようにしましょう。
よく言われていることですが、自分で運転していて滑ってしまうと分かっていても急ブレーキをかけたりハンドルを切ってしまったりするんですよね。。
滑っても焦らない
突然ハンドルやブレーキが効かなくなってしまうと咄嗟にブレーキを強く踏んだり、路肩に寄せようとハンドルを動かしてしまいがちですが、滑ったときは急いでに状況を変えようとするのではなく、ゆっくりアクセルを話しハンドルをむやみに動かさないようにすることが大切ですよ。
雪道の路面はどうなっているのか?
雪道と言っても冬場の路面状況は常に変化しています。
ここでは雪が降ったあと路面がどうなっていくのか大まかに紹介します。
雪が降ったばかりの路面
雪が積もったばかりの路面はスタッドレスタイヤやチェーンを使用していればタイヤのグリップも効きやすくブレーキが効かないということは比較的少ないと思います。
でも、スピードの出しすぎや急アクセル、急ブレーキ、急ハンドルはタイヤを変えていても危険です。
いつもより3割減くらいのスピードでゆっくり運転することを意識しましょう。
雪道の運転に慣れている人はスピードを出しがちですが、万が一カーブの先で車が停車しているようなことがあれば、ブレーキが効かず追突することも考えられます。
圧雪路面…降った雪が走行する車によって踏み固められた状態
雪が通行する車によって踏み固められ滑りやすくなった状態です。
交差点付近は圧雪路面になりやすく、信号が青になり進もうとしてもスリップして進めないということがよくあります。
発進時はタイヤが空転しないようじんわりとアクセルを踏むようにしてください。
冬の運転は、アクセルもブレーキもゆっくり踏むことが大切です。
ブラックアイスバーン…降った雪が溶け路面が見えてきた状態で再び気温が下がり水分が凍った状態
朝方に発生しやすく雪がないため滑らないだろうと走行しているとカーブでハンドルを取られたり急にハンドルが効かなくなったりします。
ブレーキも効かなくなってしまうため、対向車線側や路肩側に滑っていってしまうこともあります。
自分の地元でもカーブ周辺で毎年車が逆さまになってしまっている状態を見かけます。
たまたま自分は無事に走れていますがいつ逆の立場になるかわからないのが雪道運転の怖いところです。
雪がシャーベット状になった路面…水分を多く含んだ雪が溶け始めシャーベット状になった状態
タイヤが通る場所はアスファルトが薄っすらと見えていて轍の部分がシャーベット状になっていることがあります。
轍の箇所に入ってしまうとハンドルを取られるため非常に危険です。
運転に慣れてくるとタイヤの幅の感覚もつかめてくると思いますが、慣れないうちはいつの間にか轍に入ってしまうこともあるため気をつけましょう。
ホワイトアウト…地吹雪で周囲が真っ白になり、方向感覚がつかめなくなってしまう状態
周囲に田んぼしかない一本道では、風で雪が舞い上げられ視界が真っ白になってしまうことがあります。
路肩に立っている反射板や看板などを目印に運転するようにしましょう。
雪に埋もれてしまい動けなくなったら
駐車している間に雪が積もってしまいスリップして車が進まなくなってもアクセルをムリに踏み込んではいけません。
空回りしたタイヤで雪をより平らにツルツルに削ってしまうため、余計に出るのが難しくなります。
タイヤが空回りして動けなくなった時はアクセルをゆっくり踏んで出られないか試したり、前進と後退をゆっくりと繰り返し動ける範囲を増やしていき反動で脱出する方法があります。
それでも出ることが出来ない場合は、空転している場所に砂を掛けたり古い布を挟むなどしてタイヤがしっかりとグリップできるようにする必要があります。
雪道の走り方
私は路面が凍結しているなと感じたらギアをDからBにして走っています。
BギアのBはブレーキの略でアクセルを離すとエンジンブレーキが効き、フットブレーキを踏まなくても減速することが出来ます。
凍結路面でブレーキを踏んでしまうと踏み方によっては強く効きすぎてしまうことがあり、スリップの原因に繋がりますので、雪道を走る時は常時ギアはBにしておくのがおすすめです。
坂道を滑って上れないときには
平坦な道では安全な速度で車間距離を長めにとって運転していればスリップしてしまうことは防ぎやすいと思いますが、怖いのは坂道を登る時に止まってしまうことです。
坂の途中で止まっては行けないとわかってはいても見通しの悪い道や前を走っている車が急に曲がろうとして減速する可能性もあります。凍結した上り坂で一度止まってしまうといくらアクセルをふんでもタイヤが空回りしてしまい進むことが出来ません。
坂を登っている途中でスリップしてしまった場合にすることは、まずじんわりとアクセルを踏み少しでも進めるか確認します。
少しでも登る場合はゆっくりアクセルを踏み進む、タイヤがスリップしたらブレーキを掛け止まる、
またゆっくりアクセルを踏むということを繰り返し地道に進んでいくしかありません。
私が坂道でスリップして全く前に進むことも出来ず同じ場所から動けないでいたら、見かねた後続のドライバーさんが後ろから押してくれたということもありました。
スリップしてしまい、一人の力だけではどうしようもなくなったらまわりのひとに協力してもらうというのも少し恥ずかしいかもしれませんが必要なことです。
困っていた人がいたら助けてあげる。必要なことですね。
雪道を走るときの注意点
正しい頻度でスタッドレスタイヤを交換する
スリップの対策でできることはそれほど多くありませんがスタッドレスタイヤは定期的に交換しスタッドレスタイヤとしての性能が発揮できるようにしておくことが大切です。
サマータイヤはスリップサインが出たら交換するようにしている人が多いと思いますが、スタッドレスタイヤはスリップサインが出なくても2〜3年でタイヤの主な原料のゴムが劣化してしまい、新品の時に比べだんたんと固くなってしまいます。
固くなったタイヤでは氷の上でグリップが効きにくくなる為非常に危険です。
タイヤ購入は実店舗で買うよりもECサイトの方が安く買うことができます。
早めに準備しておくと安心できますね。
安全な場所で滑ってみる
走り出すときあえて強めにブレーキを掛けてみてどの程度滑るのか確認しておくことも、どれくらい滑りやすいかを確認するために役立ちます。
どれくらい滑るかわからないまま運転していると必要以上に集中してしまい疲れやすくなってしまいますし、集中力が切れると咄嗟の判断が遅れてしまうこともあるので気をつけよう。
わざとブレーキをかける時は前後に車がいないことを確認してからやりましょう。
雪道を走ったあとは早めに洗車をしよう
路面には雪を溶かすために融雪剤がまかれており主な成分の塩化カルシウムや塩化ナトリウムが泥水などと一緒に車に付着し錆びさせる原因になってしまいます。
しっかりと車を洗う時間がとれないときはコインパーキングなどでもいいので水圧で泥汚れを落としておくとサビによる劣化を防ぐことが出来ます。
水を掛ける際はタイヤ付近の足回りやボディの下も水を掛けておくといいです。
雪道の運転のコツ|まとめ
雪道の運転には基本的なことですが、スピードを出しすぎない、余裕ももって出発する、車間距離をしっかりとる。ということが大切になります。
どんなに高性能なスタッドレスタイヤを使っていても滑る時は滑ります。
万が一滑ったときでもスピードが出ていなければすぐに止まることが出来ますし、滑ったまま他の車にぶつかるといった2次被害も避けることが出来るかもしれません。
自分の身を守るためにも冬道の運転は安全運転を心がけましょう。
安全運転でもスタッドレスタイヤが寿命だとスピードを出していなくてもスリップしてしまう可能性があります。
タイヤを購入する際はディーラーやタイヤ専門店よりもネットショップの方がお得に購入することができます。
取り付けは近くのガソリンスタンドやオートバックスで取り付けることができるので、初めての方でも迷わずに使うことができます。
▶︎▶︎オートバックスでもタイヤ交換OK。TIREHOOD(タイヤフッド)で詳しく見るこちらの記事でも詳しくレビューしているのであわせてチェックしてみてください。