会社に入ってある程度仕事を続けていくと後輩や部下ができますよね。
職場の先輩として指導する立場になると思いますが、自分の思いを理解し動いてくれていますか?
あからさまに嫌な顔をされることは少ないと思いますが、返事だけして行動しない部下はいませんか?
今回は私が出会ってしまった、困った部下への対処方法などを紹介していきます。
この記事で同じように部下育成に悩まれている人の助けになれば嬉しいです。
従業員数300人ほどの企業で営業・調達業務を10年ほど経験した中で実際に出会った困った部下との接し方を紹介していきます。
- 仕事を振ってもこちらの意図した動きをしてくれない
- 仕事をできない部下をやる気にさせるにはどうすればいいの
- 部下が年上で扱いに困っている
言うことを聞かない部下の3つのタイプ
言うことを聞かない部下にも色々なタイプがいましたが、ここではその中でもみなさんも出会う可能性のある3つのタイプについて解説していきます。
- 年上部下
- プライドが高い部下
- やる気のない部下
年上部下
中途採用や役職定年で自分よりも年上の人が部下になることも珍しくなくなっています。
言うことを聞かない年上部下は、業務内容では部下でも人生経験では先輩になるため、こんな若造のいうことなんか聞けないという気持ちをもたれると言うことを聞かない部下になってしまいます。
業務と人生経験は分けて考えるべきとは思いますが、困った年上部下とはコミュニケーションをしっかりとり、相手のこれまでの経験や、やってきたことを聞いてあげたり認めてあげたりすることで、相手の承認欲求が満たされ、言うことを聞いてくれるようになります。
業務の上では、上司ですが年上部下の人生経験から学べることは素直に教えてもらうという謙虚な姿勢が相手を動かすカギになります。
プライドが高い部下
口先では偉そうなことを言っているのに、いざ仕事を振ると言ったことをやらない部下も多いですよね。
話を聞いていると自分のことは棚に上げ、人の批判ばかりを言っているプライドの高い部下も扱いにくいです。
プライドの高さゆえか人からの指示を素直に聞くことができず、こちらの意図した内容がうまく伝わっていないということが多々ありました。
こちらが説明をしていても途中で話しに割り込み「要するに〜ということですね」と自分で話をまとめようとする人もいます。
そんなプライドが高い部下には、一度プロジェクト単位で仕事を与えるのが効果的です。
しっかりと業務内容を理解していればいいのですが、そうでない場合かならず途中で問題が起きます。
その問題がなぜ起こってしまったのか、どのようにすれば良かったのかを自分で考えさせることで自分の身の程を知り、自分にはまだまだ分からないことの方が多いと気づいてもらえれば少しづつ上司の言うことを聞くようになります。
失敗するのを見ているだけなんて性格が悪いと思うかもしれませんが、部下の成長を考えじっと見守るということも部下を育てるためには必要なことです。
こちらも指導する立場になるために、自分でやってしまいたいという気持ちを堪えて見守りましょう。
やる気のない部下
仕事中に頻繁に離席してなかなか戻ってこない部下にも出会ったことがありました。
他部署での打ち合わせや会議などで席を離れることはありますが、頻度が多すぎる為、周りの話を聞いていくと、トイレの個室に入り30分以上出てこないということが、日に2〜3回ほどあります。
そんなやる気のない部下のやる気を奮い起こさせる為、離席することでどんな迷惑が掛かっているか対面で会話をしたりしましたが多少改善することはあっても、最後まで解決することはありませんでした。
そんな困った部下には他部署へ異動してもらうしかありません。
そもそもやる気がない人間に周りが何を言ってもやる気にさせることはできないので他の部署に移動してもらい、違う部署でやる気を出してくれるのを期待したほうがお互いのためになると考えます。
なにかの本で、ラクダを水飲み場へ連れて行くことは出来るが、水を飲ませることはできないという話がありました。
仕事をする上でも、仕事のやり方や考え方を教えることはできても相手のやる気を引き出し仕事をさせることはできません。
自分の行動を変えることはできますが、他人の行動を変えることはできません。
言うことを聞かない部下にはこれまでの実績を認めよう
言うことを聞かない部下とはまずは少しでもいいので会話の時間を作りましょう。
相手がどうして行動しないのか、何を考えその行動を取っているのかということがわかると、どんな方法で仕事を振ればいいのか見えてくることもあります。
基本的なことではありますが、コニュニケーションをしっかりとりまずは相手の考えを理解することから始めましょう。
自分に関心を寄せてもらってイヤな気がする人はいないですよね。
まずは、あなたに関心があるということを気づかせるのが大切です。
言うことを聞かない部下への叱り方
怒るというのは自分の感情を一方的に相手にぶつけるだけで、自分はすっきりするかもしれませんが、相手にしてみればそれによって行動が良くなるよりも、怒られたことによる不満が溜まり余計に関係性が悪くなるだけということがあります。
感情任せにするのではなく、どうしてその行動をする必要があるのか、目的や背景、影響を伝えることが大切です。
叱る順番にも気をつけよう
叱るときには、はじめに叱る内容を伝えそこで終わりにしてしまう人も多いかと思いますが、それでは相手が叱られたことに対する不満を生むだけの場合もあり、次に繋げることはできません。
叱った後は相手への期待などプラスの感情になるような言葉を掛けることで、叱られて不満という感情だけではなく、次は気をつけようという前向きな感情を生むことができます。
言うことを聞かない部下|おわりに
どのような会社でも言うことを聞かない部下というのはいるものです。
でも、なぜその部下は言うことを聞いてくれないのかを自分自身で考え直すことで原因は自分の指導方法に問題があるという場合もあると思います。
ただ単に相手に変化を求めるのではなく自分にも、もっと変えられることはないか考えることで自分自身も良い上司になり成長していくことができるので、自分に問題がないのか自問することも大切になります。
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