買ったばかりなのにタイヤの片側が異常に早く減ってしまう
走っている時にハンドルを離すと左や右にハンドルが取られて運転しにくい
ブレーキをかけた時にハンドルが取られたり、カーブが曲がりにくく感じる
こんな症状を感じたらアライメント調整が必要です。
ぶつけたりしなくても次第にズレが出てしまいます。
以下のどれかに当てはまる場合は、一度アライメント調整を検討してみてください。
- 車高調やダウンサスの取り付けで足回りの部品を脱着した
- 縁石に強く接触した
- 5年以上アライメント調整をせずに乗っている
- 事故による衝撃
タイヤのアライメント調整とは?
アライメント調整というのは、タイヤ・ホイールの取り付け角度を適正な範囲内に調整することです。
定期的に車体に対しホイールの位置、方向、角度、がどのような状態になっているか測定し調整する必要があります。
アライメント調整で調整できる箇所はどこ?
調整ができる場所は「トウ(トー)」「キャンバー」「キャスター」の3箇所になります。
トウ(トー)
出典:タイヤ館公式
トゥとは、車体を真上から見たときに、タイヤのつま先側が車体に対して外側を向いているのか内側を向いているのかを示す値です。
この値が適正値から大きく外れてしまうとタイヤの摩耗が激しくなり、使用可能期間が短くなってしまいます。
内股の状態をトーイン、ガニ股の状態をトーアウトと呼びます。
トーインになると直進安定性が向上し、トーアウトにするとハンドリングが向上します。
前輪のトー角は車種によって異なりますが、後輪はトーゼロが一般的です。
キャンバー
出典:タイヤ館公式
キャンバー角は車体を真正面からみた時に、垂直方向に対してタイヤが内側に倒れているか、外側に倒れているかを示す数値になります。
ハの字のように内側にタイヤが傾いている状態を「ネガティブキャンバー」、逆ハの字に傾いている状態を「ポジティブキャンバー」と呼びます。
ネガティブキャンバーにすることで、カーブを曲がる際のグリップ力を向上させることができます。
車高を下げると自然とネガティブキャンバーになりますが、大きく角度がズレてしまうとタイヤの内減りなど極端に摩耗してしまう原因になります。
キャスター
出典:タイヤ館公式
キャスター角とは車体を横から車軸をみた時に、軸の傾きが後部によっていくほどキャスター角が大きくなります。
傾きが大きくなることで、直進安定性が向上しますが角度がつき過ぎてしまうとハンドルが切りにくくなります。
アライメント調整をやってみた
車高調から純正サスに戻した際のアライメント前後の比較データです。
オレンジ色の数値が基準値から外れてしまっている箇所です。
前輪のトゥは調整前は適正値から外れてしまっていましたが、調整で基準値内に調整してもらうことができました。
キャスターは規定値外のままですがプリウスαのキャスターは調整できないタイプのため、そのままとなっています。
後輪はトーションビーム形式でアライメントの調整ができず左後輪のトゥはそのままになっています。
次の車は前後調整できるサスペンション形式のものにしたいですね。
アライメント調整前後の乗り心地は?
今回アライメント調整をやろうとした一番の理由はタイヤの片減りが酷かったからです。
フロント右側だけ異常に減りが早く、摩耗し過ぎてタイヤからワイヤーが飛び出した状態を初めて見てしまいました。
実際アライメント調整をやったあとに感じた点は、タイヤがまっすぐ向くようになり、運転時もハンドルを握る力が弱くなったように感じます。
気持ち的なところかもしれませんが高速道路を走っているときの安心感も上がりましたね。
アライメント調整の費用
アライメント調整の費用は、場所によっても変わってきますが測定調整でおおよそ10,000〜30,000円のところが多いです。
作業時間は60〜180分と調整内容や車種によっても変わってきますがすぐに終わる作業ではないので、アライメントを行う際は事前に予約が必要か確認してから店舗に行くようにしましょう。
アライメント調整はディーラーやオートバックスなどのカー用品店、タイヤ館や整備工場などで行うことができますが、比較的安価でできるのは、ディーラーやチェーン店ではなく自動車整備工場や小規模なタイヤ販売店が安く調整できる可能性があります。
店によって価格が異なるため、調整に行く前に一度電話で確認した方がいいですね。
アライメント調整費用|まとめ
アライメントが狂ってしまうとタイヤの偏摩耗や運転時の直進安定性に影響が出てしまいます。
あまりアライメント調整を行う機会はありませんが、定期的に調整を行うことでいつまでも快適に車に乗ることができます。
タイヤ交換の時にタイヤの消耗が均等でなかった時や運転中にハンドルが取られるという時はアライメント調整も検討してみてくださいね。