仕事の指示を一から説明しないと動けない部下はいませんか?
仕事を初めて2〜3年経っているのに、なかなか仕事を任せることができない。
指示待ちの部下ばかりで困っているいう上司の立場の人に読んでもらいたいですね
思うように部下が育たず悩んでいる上司の立場や、上司から期待されていないと感じている部下の立場の人におすすめの記事になっています。
「自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書」 篠原 信著から読んでみてKazooがタメになったことを紹介しますので、今回の記事が気になったらこちらの本も読んでみてください。
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自分で考えて動けない人が増えている?|どうして指示待ち人間になってしまうのか?
部下に仕事を教える際、一から十までをしっかり教えなければいけないと考えていませんか?
あまりに丁寧に教えすぎると部下は「指示待ち人間」になってしまいます。
上司のこれまでの経験や失敗談を良かれと思って伝えながら指示をしてしまうと部下としては、やらされている感が強くなってしまいます。
一度受け身の姿勢が身についてしまうと、自分から創意工夫しようという意識がなくなってしまいます。
初めのうちはやる気に溢れ、自発的に行動している部下に「それは間違っている」など否定的な言葉ばかりをかけてしまうと、自分の考えたことが受け入れてもらえないと感じてしまい部下のやる気もなくなっていきます。
部下に細かく指示を出すことはやめましょう
部下に指示を出すときは丁寧に説明するのではなく、目的を達成するためにはどのようにすればよいか、質問形式で話すと自分で考えるようになります。
やらされ仕事は達成感もなく成長はありません。
あれをやれ、これをやれと言われるだけだとやる気がでないんですよね。
細かく指示を出しすぎるのも部下の士気を下げてしまう行為です。
部下に答えを教えるのはやめましょう
初めのうちは仕方がないかもしれませんがいつまでも答えを教えていては、聞けば教えてもらえると思われ自分で考える力が育っていきません。
自分で考えなくても上司が答えを教えてくれればラクですけどね。
やり方をいつも教えていたら、いつまで経っても半人前で自分の負担が増えるだけですね。
部下に指示した仕事は最後まで完結してもらいましょう
途中で上司が仕事を引き継いでしまっては、自分で考え解決することができず問題を自分事として捉えることができなくなってしまいます。
答えを教えずにやってもらうと部下は失敗することもあります。
そんなときは叱るのではなく、なぜ失敗したのかを考えてもらうことが大切です。
ここで叱ってしまうと部下としては、内心では「そんな中途半端な指示で分かるわけがないよ」という気持ちになっているかもしれません。
中途半端な指示しかしていないのに失敗した結果を攻めるのはよくないよ
自分から考えて動く部下の育て方
部下に指示を求められても答えを教えない
指示を出すということは、自分で答えを見つける喜びを奪う行為です。
相手の求めてる答えを教えるのではなく「どうしたらいいと思う?」と問いかけ、自分で考えさせることで問題を解決する楽しさに気づいてもらうことが必要です。
自分で問題を解決出来るようになると、もっと頑張ろうという気力も湧いてきます。
仕事以外でも苦労して手に入れたものには思い入れがありますね。
そのためにも上司は答えを教えるのではなく、自分から答えを見つけられるようサポートする姿勢が必要になります。
部下が自分で答えを見つけられるようにするには
部下と真剣に対話し部下が自ら考え行動できるようにすることが必要になります。
人は能動的に動けるようになると、理解力と記憶力を高めることができます。
「できない」を「できる」に変える快感を知れば、人間はどんどん学びたくなるし、働きたくなります。
英語やプログラミングなどの勉強を社会人になってから始める人もいますが、これも「できない」が「できる」に変わる快感を知ることができたからです。
子育てでは当たり前にしていることを、部下に接する場合にも注意して行う必要があります。
それは、成長の段階に合わせて「できない」を提供することです。
ここまでの技術は習得できているから次の「できない」はこのくらいのレベルだろうという課題を適時与えるのが上司の腕の見せどころです。
部下が「できた」という達成感を味わった瞬間に上司は「とうとうできるうようになったな」など、喜びを共有するようにしましょう。
部下が仕事をきちんと「自分事」として捉えることができるようにすることが大切になりますね。
普段から「この課題はどう取り組んだらいいと思う」「これについてどう思う?」と部下の意見を促し、尊重する。
そうすることで、部下は自分の意見が通った仕事として愛着を持ち、自分事として捉えることができるようになります。
自分がやるべき仕事だと認識できたら最後まで見届けたくなりますよね。
自分で考える部下を育てるための上司の役割とは
上司がやるべきことは、部下の能力を引き出し仕事で発揮できるように、環境を整えることです。
部下のモチベーションを高めようとするのではなく、モチベーションを下げる要因を取り除く努力をした方がいい。
私の上司もたまに自身の仕事論を語ってくるときがありますが、その話を聞いて自分も頑張ろうとなればいいですが、そうでない場合も多々ありますよね……
部下に仕事をやらせるという意識ではなく、部下が快適に仕事ができるように雑用をすること。
このことを自分の腹に落して行動できる人は上司の鏡ですね。
自分から考えて行動できる部下になってもらうには、失敗を許容するゆとりを持ち、むしろ自分の頭で考えて失敗するリスクを採った勇気を称える余裕を持つことが大切です。
山本五十六には、教育における名言があります。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
仕事を教えるときは、実際にやって見せて、やる理由を伝えやらせてみるということはやっていると思いますが、その後に続く「やっている姿を感謝で見守って信頼する」ということまで意識していたでしょうか?
仕事をやって当たり前という姿勢では部下のやる気は上がらず、感謝し信頼することが大切になりますね。
自分で考える部下を育てるには|ラポールを形成することが大切
ラポールとは、心理学用語で「心が通い合っている」「分かってくれている」という心理学用語です。
ラポール(信頼感、親しみ)が形成できていないと上司が何を話しても意図しない形で受け止められる可能性があります。
休憩時に仕事に関係なプライベートな話しをしすぎると、上司と部下の人間関係がダレたり、仕事とプライベートの境目を混同してしまい職場に規律が無くなる可能性があります。
プライベートな話をできる関係性になっても、仕事とプライベートのメリハリをつけることは大切です。
休憩が終わった後は、上司からまじめに話すモードに切り替えましょう
上司の空気が変わると、部下も気持ちを切り替えやすくなります。
部下をしっかり観察しましょう。
監視するのではなく、どんなことをすると意欲が低下するのか、部下の負の感情を持つ要因を取り除いていくことで上司と部下との適切な距離の取り方が見えてきます。
上司が働きすぎのワーカホリックの場合でも、部下に同様の仕事量を求めてはいけません。
仕事はあくまで生活のためにしていることで、部下には部下の働き方があります。
仕事と生活のバランスは上司でも指示できることではありません。
自分で考えて動けない部下|まとめ
自分で考えない部下が増えていると嘆いている人が増えていますが、初めから指示待ち人間だったわけではなく、会社に入って周りの環境や上司の指示によって指示待ち人間になっているだけということが多いと思います。
今回ご紹介した「自分で考えて動く部下の育て方」で詳しく解説されていますので今回の記事が良かったよという人はぜひ読んでみてください。
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