会社で働いていると少しずつ後輩も増えていき、仕事を教えたり指導する立場になっていきますよね。
自分では相手のことを考えて指導しているつもりでも、相手の反応が薄くちゃんと理解しているのか、不安になることはありませんか?
この記事では「思い通りに人を動かすヤバい話し方 Dr.ヒロ著」から
- 部下を指導する立場だけど効果的な注意の仕方が分からない
- 部下が指示した内容をやってくれない
こんな悩みを解決するための役立つノウハウを紹介していきたいと思います。
部下の指導方法や注意の仕方で悩んでいる方の解決のきっかけになれば嬉しいです。
会社では営業・調達業務を行い普段からどうすれば相手が納得してくれるか、周りのミスをどう指摘し、より良くしていくか色々な表現方法を試してみて実際に変化があった方法を紹介していきます。
部下へやってはいけない注意の仕方
大勢の場で注意する
部下がミスをした際に他の社員にも聞こえるように叱っていませんか?
大勢の人がいる場所で叱ってしまうと部下は反省よりも侮辱されたと感じてしまい、反発の感情の方が大きくなり素直に反省することが出来なくなってしまいます。
部下を注意するときには1対1の場で注意するようにしましょう。
感情的に注意する
たまに上司がストレスを発散する為に怒鳴り散らしているんじゃないかと思うような叱り方をする人っていますよね。
感情まかせで伝えるだけなら子供でもできます。
感情的になりやすい時にこそ冷静に言葉を選んで伝えることが指導する立場として意識しなければいけないことです。
ことあるごとに過去の失敗を持ち出す
ミスをした際に、一度叱った内容を何度も持ち出してしまうことはありませんか?
叱るときはその時に起こった事実に対して叱るようにし、一度叱ったことをあとから蒸し返すのはやめましょう。
何度も同じミスに対して注意を受けるとやる気を出している部下もやる気を無くしてしまいます。
ミスした事実ではなく人格を否定する
ミスした内容ではなく、「だからおまえはダメなんだ」とか「この仕事は向いていないな」などと人格を否定するような発言をしてはいませんか?
人格を否定されても部下は改善のしようがありません。
起こってしまったミスに対してどうしてミスが起きたのか?
どうすれば今後ミスを起こさずに仕事ができるか、前向きな考え方で注意をしましょう。
部下がやる気を出す注意の仕方
部下がミスをしたと気づいているときは必要以上に部下を叱る必要はありません。
責めなくとも人は勝手に反省します。
上司や先輩が思っている以上に、部下は意外と自分で反省しているものです。
それなのに、部下を叱ってしまうとせっかく芽生えたやる気をむしり取ってしまうことになります。
失敗はやってしまった本人が一番分かっています。
部下のミスを怒っても効果がない
部下に対して注意をしても中には「この人は全然反省しないな」と思ったことはありませんか?
何度も同じミスを繰り返す部下に対しては厳しく怒りたくもなりますよね。
でも、そこで怒って事態が良い方向に進んでいくことはありません。
短期的に見れば怒った直後は行動が改まることもありますが、結局すぐに戻ります。
そしてまた怒る。これを繰り返していると部下との関係性は崩壊してしまいます。
怒っても何も解決しません。
どうしてその行動を取ってしまったのか相手に考える機会を与えましょう。
部下に育ってほしいときは『成長を期待しながら見守る』
「怒る」という手段は幼稚園児でもできるくらい簡単ですが、怒って解決することなんてほとんどありません。
楽して事態を好転させようとしても、そう都合良くはいきません。
逆に、期待を寄せることは難しいですが、長い目で見ると効果的です。
上司や先輩がやるべきは、その後輩が「次こそは」とすぐに前を向いて進めるように励ますことです。
「君は成功するよ」と言ってあげれば、後輩はその先輩を好きになり、器の大きさに憧れを抱くかもしれません。
「尊敬する先輩のためにも、今度はつまらないミスはしないぞ」と思ったり、ひょっとしたら自信をつけて本当にそのうち成功することだって考えられます。
そうなったらあなたは恩人として感謝されるかもしれません。
ピグマリオン効果とゴーレム効果
ピグマリオン効果とは、期待し続けることで良い成果が生み出される現象のことを言います。
「期待を押しつけてしまうと逆効果になる」などの注意点もありますが、「相手の主体性を損なわない範囲での期待はパフォーマンスの向上に効果がある」と言われています。
逆に期待されていないと感じるとパフォーマンスが低下してしまう現象をゴーレム効果といいます。
期待していない部下がどんどん、仕事のモチベーションが低下し仕事への意欲も低減してしまうのはゴーレム効果のせいかもしれませんね。
部下への注意の仕方|まとめ
初めのうちは誰でもミスを繰り返しながら成長しています。
ミスの度に叱られてしまうと部下は上司に対して萎縮してしまい、自発的な行動や仕事に対してのモチベーションも上がらなくなってしまう為、長期的に見ると叱ることはメリットよりもデメリットの方が大きくなってしまいます。
また、人は期待されていると感じると自分から周りの期待に答えようとします。
長期的に良好な関係を気づいていくには、必要以上に注意するのではなく相手の成長を期待し見守ることも大切になります。
ミスをしたことに気づいていない場合は注意してあげることが必要ですが、自分でミスに気づいている場合は必要以上に上司も注意をする必要はありません。
部下に必要なのは注意ではなく、どうすれば同じミスを繰り返さずにより良くできるかを話し合い部下自らで解決できるようにサポートすることです。
部下を上手くコントロールするのではなく、自発的に行動できるようにすることが上司としてやるべきことですので、簡単ではありませんが部下に期待を込めながら見守るということを意識してみましょう。
今回紹介した内容は「思い通りに人を動かすヤバい話し方 Dr.ヒロ著」で詳しく解説されていますので興味がある方は一読してみてください。
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